淄博市
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蒲松齢故居

蒲松齢故居

  山東省淄川の地元の名家に生まれたが、父親の蒲槃の代には家業が没落し始めていた。また妾の子として生まれた蒲松齢は家の中でも地位が低かった。19歳の時に童試を受け、県試・府試・道試にすべて首席合格して秀才となった。しかしその後の科挙にはことごとく落第し、46歳になって初めて廩膳生(奨学生)に選ばれ、71歳の時にやっと貢生の名誉を与えられた。蒲松齢はわずかな土地を持ち、生涯教師や幕僚などを務め糊口した。
  1671年、同郷の孫蕙の幕僚となって江蘇省宝応県に行き、その後孫蕙に随行して高郵に赴き、翌年に帰郷した。その後畢氏の家塾の教師となり、40年近く務め、71歳の時に家に帰った。1715年、不遇のうちに生涯を閉じた。
  蒲松齢は20歳から小説の執筆を始め、同時に話の素材の収集を行っていた。鄒濤の『三借廬筆談』によると彼は茶とパイプを傍ら置いて大通りに座し、道を通った者をひき止めては語らって奇異な事柄を収集し、気に入るものがあればそれを粉飾して文にしたという(ただし魯迅はこの話を疑っている)。こうして40歳の時には12巻・490余篇に及ぶ志怪小説『聊斎志異』が完成された。聊斎志異の完成後も蒲松齢は同郷の王士禎の協力を得て文章の改易を続け、死の直前まで行っていた。聊斎志異は蒲松齡の死後刊行された。
  王士禎は蒲松齡を奇才として高く評価し、『聊斎志異』の序文を書いている。『聊斎志異』は王士禎が評価したことで評判が高まり、広く流布するようになった。手稿は後半部は失われたものの、前半部は現存し遼寧図書館に収蔵されている。これは中国の古典小説の中で唯一現存している手稿である。蒲松齡この他に詩、詞、散文、俚曲を多数創作しており、白話小説『醒世姻縁伝』の作者西周生は蒲松齡の筆名だといわれている。


=====『聊斎志異』=====
  聊齋志異(りょうさいしい、聊斎志異)は、中国の清代の短編小説集。作者は蒲松齢(1640年[崇禎13年) - 1715年(康熙54年)] 聊齋は作者の号および書斎の名であり、『聊齋志異』とは「聊齋において怪異譚を記す」の意味。聊齋志異は発表当時写本によって流布し、作者の死後[1776年(乾隆41年)]に刊行された全16巻・431編が現存するが、実際にはもっと多くがあったとされる。
  内容は神仙、幽霊、狐狸の怪異譚で、当時世間に口伝されていたものを筆記してまとめたものである。
  日本では江戸時代の後期に伝わり、翻訳、翻案がなされ芥川龍之介などの作品に影響を与えた。現在聊斎志異は、「抄訳」が志村有弘訳で角川文庫、立間祥介訳で岩波文庫上下と岩波少年文庫で、田中貢太郎訳で明徳出版社等々、「全訳」が増田渉・松枝茂夫ほか訳で平凡社奇書シリーズ上下、柴田天馬訳でザ・大活字版全一冊本シリーズ(第三書館)がある。抄訳版だが、原文・書き下し・現代語訳注で「中国古典小説選9・10」(明治書院)が、古田島洋介ほか訳で2009年に刊行予定である。
  安岡章太郎は、作者の生きかたとみずからの人生を重ね合わせた、『私説聊斎志異』をあらわした。(講談社、講談社文芸文庫 のち岩波書店で作品集)また澁澤龍彦も作品の中で何度か触れている。手塚治虫も、晩年に短編集『新・聊斎志異』を出した。司馬遼太郎も柴田天馬訳のファンだったとエッセー集で述べている。
  チェコの作家フランツ・カフカは本作からの数編を翻訳し、その内容の「精巧さ」を賞賛した。
  レスリー・チャン、ジョイ・ウォン主演で、、1987年には香港映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー/倩女幽魂』として、本書に収録される「聶小倩」が、映画化されヒットする。

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