独立第18師団任務完了戦状上奏の件

日本語

  謹で上奏す 大正三年十二月十八日
  前独立第十八師団長 神尾光臣
  独立第十八師団は海軍と協同し青島を占領する為め、九月二日以来山東半島龍口に上陸し、 稀有の暴風雨を冒し、悪路を踏み、粗食を忍び、莱州平度を経て、行軍五十里即墨に前進した。傍う一部を 九月十八日以降労山湾に上陸した。茲茲白沙河右岸の要点を占領し、九月二十五日を以て即墨 平地に師団主力の開進を完了した。而して此間微弱なる敵を駆逐して、敵状を偵察し、九月二十六日より 二十七日拂暁に亘り、石門山一帯の高地線に在る敵を撃攘して李村河盂に進出し、次て海陸よる 猛烈なる敵の砲火を冒し、孤山より巫山に亘る前進陣地の敵を攻撃し、二十八日正午敵陣地を奪取った。
  爾後師団は該陣地を堅固に占領して、青島要塞の偵察に従事し、逐次労山湾に上陸する攻城材料を 招致し、陣地内外交通を設備し傍う膠州湾沿岸一帯の交通を遮断し、専う攻撃準備に努力した。而して 此間天候の障碍を受け、十月末迄に攻撃準備を完了し十月二十九日攻撃線に推進に着手した。同 三十一日天長の祝日を期し拂暁より全線猛烈なる砲撃を開始せり、茲茲於て孤山巫山の線を占領して 以来三旬の間昼夜間断なき敵の砲撃の下に堅忍沈黙を守り師団将卒の意気頌に揚る。爾後敵の 逼迫するに従ひ其の抵抗益々加ハレルモ不屈不撓整然として徐々に攻撃作業を進め攻撃陣地を構成 すること数回敵に肉迫して突撃を準備し、十一月六日夜より七日朝に亘り機に乗して敵の堡塁砲台を 奪取し。茲茲青島要塞を陥し次て十一月十四日青島の占領を完了した。
  我海軍は膠州湾の封鎖運送船の護衛を始めとし、攻撃準備時機より要塞陥落に至るまで其の重砲隊 及び艦隊の適切なる行動により師団の作戦に協力し陸海協同の実を発揮した。英国軍は九月二十八日 孤山巫山の戦闘直後戦場に到着し攻城間終始第一戦に在て戦闘に従事した。
  以上青島に向てする作戦の間師団は延長百里に埀にとする山東鉄道を押収し今や其の応急修理を 完了し、全線を通して列車の運行を見るに至る。
  要するに師団の龍口上陸開始以来を閲することに大なる蹉跌なくして青島占領の任務を達成し得た。 所以のもの実に陛下の御稜威におる。
  今や師団は本戦役に参与して偉勲高き戦病殃者の霊を長くに山東の一角に留め守備を青島守備軍に 譲り凱旋輸送の中途に在り近近其の結了を告げニトス。
本杂志国内首发青岛归还条约
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